ごきげんよう
刷新
人が成長する時、組織が進化する時、時代が次のページをめくる時、必ず新しい風を迎える勇気が必要だと考えます。刷新という事について考えてみました、
壊すでもなく、塗りつぶすでもなく、そっと優しく風が吹くように新しさを運んでくる。古びた何かを否定し拒むのではなく、そこに積もった、捨てた方が良いものや時間の塵を払い、明るい光を通すようにして生まれる“新”・・・それが、刷新の本当の姿なのかもしれません。
人は、現状に不満を持ちながらも異なる様態になる事に、不安を抱き変わることを恐れます。けれども、変わらないままあると生きられないことも、どこかで知っているように感じます。刷新とは、昨日までの自分や社会を否定することではなく、昨日を抱きしめたまま、今日を迎え、心の奥で一新する事を受け入れたがっている事でもありましょう。確かに目に見えて崩れて形を変えていくこともございましょう。しかしながら、その底流には何かが生まれ変わろうとしていることを感じ取っている心があるかもしれません。まるで私達が新しい季節の訪れを、心の奥で受け入れるような行為です。
時代もまた、刷新を求めています。
けれどそれは、古いものを捨てることではありません。
長い時間時代を支えてきた価値や想いを、別の形に移し替えた方が良い事、
途切れではなく連なっている変化であり、終わりではなく、又、何も争いの後に訪れるものでもなく、心が和らいでまぁるくなった時にやって来る静かな再生と捉えれば、焦らず恐れず癒しの中で変わっていけば理想的ですね。
私たちは、また、毎日の中でも何度も何度も小さな刷新を繰り返しています。
心がふと軽くなる瞬間、誰かの言葉に救われる瞬間、美味しいものを食べて元気になってご機嫌の時、そうした見えない変化の積み重ねも含めて、やがて大きな流れをつくっていくのだと思います。「刷新」という言葉を、誰かにではなく、自分の中に置いて、その響きを胸の奥で静かに転がしてみると、きっとそこから、まだ自分が知らなかった『自分』を発見して嬉しくなるはずです。
いずれ
変える事を恐れない
変えることを悩まない
変わる事を急がない
心が染み出す様な変わり方
再構築をまとめて『再誕』
大きく組み替えが起き始めた現在、新しい形を磨き上げていきましょう。
2025.10.21 by tayu